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資産運用×お金

Harmoney編集部Harmoney編集部

2015.06.24

今流行りの「レバレッジ型ETF」長期投資の際に注意したいポイント

今流行りの「レバレッジ型ETF」長期投資の際に注意したいポイント ここ数カ月、東証1部の売買代金で常に上位に位置している銘柄をご存じでしょうか?それは、野村アセットマネジメントが運用するNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(愛称:日経レバレッジ指数ETF)<1570>です。2015年6月23日の売買代金は2413億7796万円と、トヨタ自動車<7203>の売買代金734億2884万円の3倍強の取引高になっています。

レバレッジ型ETFとは?

  ETF(Exchange Traded Funds)とは株価指数などに代表される指標と連動するように設定されている証券取引所に上場されている投資信託です。日経平均に連動するETFであれば、日経平均が5%上昇すれば、基準価格は5%上昇することになります。一般的な投資信託とは異なり、市場で上場株式と同じように指値注文や信用取引により売買することが可能です。
 
ETFのなかでも特に注目されているのが、日経平均が5%上昇すれば10%上昇し、日経平均が5%下落すれば10%下落するといった具合に、日々の値動きが2倍や3倍になるレバレッジ型ETFです。こうしたレバレッジ型ETFが注目を集めるきっかけとなったのは、昨年10月の日銀による追加金融緩和です。日銀はETFの買い入れ額を年間3兆円と従前の3倍に増やすと同時に、JPX日経インデックス400に連動するタイプのETFを買い入れ対象に加えました。これを機に個人投資家らが頻繁に短期売買を繰り返しています。個別銘柄を売買するには、銘柄の選定が重要になりますが、指数に連動するETFなら手間が省けるというわけです。

レバレッジ型ETFの罠

  レバレッジ型ETFには構造的な特徴があります。先ほどの日経レバレッジ指数ETFを例に説明します。このファンドが連動対象とするのは日経平均・レバレッジ・インデックスで、日々の値動きが日経平均の値動きの2倍となるよう設定されています。日経平均が上昇すれば利益も2倍となる反面、下落すれば損失も2倍となるハイリスク・ハイリターンの金融商品と言えるでしょう。
 
しかし、意外な罠があることに注意が必要です。日経平均の値動きが単純に2倍となるのは、前日と比較した場合だけです。2日以上経過すると、日経平均株価の変動率と日経平均・レバレッジ・インデックスの変動率は単純に2倍にはなりません。
 
基準日の日経平均株価を100とすると、翌日の日経平均株価は5%下落、その翌日は10%上昇したケースを仮定します。翌日の日経平均株価は95、その翌日には104.5となるのですが、例えば日経平均レバレッジ・インデックス(2倍)の場合、翌日には10%の下落で90、その翌日は90から20%上昇しますので108となります。そのため単純に日経平均株価の上昇分4.5に対して2倍水準の9.0とはなりません。

上昇相場と下落相場

 日経平均が右肩上がりで上昇し続ければ、日経平均・レバレッジ・インデックスの価格は2倍以上上昇することになり、より高いリターンが期待できます。逆に日経平均が右肩下がりで下落を続けると、計算上は単純な2倍より下がり方が小さくなります。このように上昇が続けば利益が大きくなり、下落が続いても下落幅が小さいという特徴があります。
 しかし、相場は単純には推移しません。日経平均が3日連続で下落した後、3日連続で上昇するケースを想定してみましょう。このケースでは日経平均・レバレッジ・インデックスは一旦基準価額が大きく下がるため、価格が回復しにくくなります。日経平均はもとの価格に戻っても、日経平均・レバレッジ・インデックスは戻りきりません。
 逆に、日経平均が3日連続で上昇した後、3日連続で下落するケースだとどうなるでしょうか。基準価額の上昇が大きい分、下落も大きくなってしまうため、日経平均がもとの価格に戻ったときには日経平均・レバレッジ・インデックスは日経平均を下回ってしまってしまうのです。
 
 また、日経平均が上昇と下落を繰り返し最終的にもとの価格に戻った場合にはどうでしょうか。この場合のレバレッジ・インデックスは単純2倍を下回り、その乖離幅は次第に増えていくことになります。
 
 レバレッジ型ETFは、購入時点から市場がどのように動くかにより、その基準価額は変わってくるのです。日経平均が10,000円の時に購入し、日経平均株価が20,000円の時に売れば、10,000円×2倍=20,000円の利益になるというわけではないということを、認識しておく必要があります。

長期投資での注意点

 投資対象が上昇と下落を繰り返すと、レバレッジ型ETFは長期的に低下方向にずれていく特性があります。また、保有時には信託報酬を負担することに加え、売却時には信託財産留保額も必要とする場合があります。今、注目を集めていますレバレッジ型ETFですが、長期保有するほど、計算上の収益との乖離が広がる可能性が高くなるため、長期投資よりも短期売買で積極的に利益を追求する投資スタンスに適していると言えるでしょう。

※当記事は、金融商品一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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情報提供者プロフィール:押田 裕太(おしだ ゆうた)
ZUU online編集部マネージャー。
大和証券株式会社にて富裕層の資産コンサルティングに従事していた経験から、株式相場を始めとする金融経済全般の情報を読者に提供。またYahoo!株価予想では「投資の達人」として、複数の銘柄を束ねて解説するテーマ株や業種トレンドなど、投資に役立つ情報をコラムとして紹介している。

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